先日届いたお揃いの手帳を見た青年は、ぼんやりとカレンダーを見つめた。
「そう言えば来年のカレンダー、どうしようか」
一緒に暮らし始めてそれなりに経つが年を越すのは初めてで、その準備も初めてになる。
「今年は適当に用意しちゃいましたしね」
青年は視線を上に向けながら考えていると、青年の隣に彼女が座った。
「まず、どこに飾りたいですか? 何個必要ですかね?」
「あー……トイレ、少し殺風景だからトイレにひとつ欲しいかも」
「ふたりのスケジュールを書ける大きくてシンプルなやつ欲しいです」
「寝室に風景メインのカレンダー欲しいな」
意識せずに交互に話しているが、お互いに飾りたい場所は同意だった。
「次の休みにカレンダーを探しに行こうか」
「そうですね。トイレと、居間と、寝室の三つで良いですよね?」
「うん!」
青年は彼女の肩に自分の頭を乗せる。ほんの一瞬、彼女の身体がぴくりと動くが、暫くすると彼女の頭も青年に寄り添った。
「楽しみだね」
「はい。またふたりの生活するものが増えますね」
「そうだね」
ひとつひとつ。
重なっていく時間に、ふたりの心が暖かくなった。
おわり
一一八、カレンダー
9/11/2024, 11:24:55 AM