ただの中学生

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『6年生』
長いようで短かった1年間
なんとなく始まった6年生の1学期
班の皆と満喫した修学旅行
やっぱり6年経っても苦手なプールの授業
面白くてノリの良い生徒と先生の会話を聞いているだけでも笑いが込み上げてきた

6年生の夏休みは大きく自分を変えた
明確に将来の夢を持った
今でも大好きな推しにも出会えた
成長した分今までの生活に後悔を覚えることも多々あった
だからこそこの6年生の学校生活は後悔しない1年間にしようと思えた

2学期が始まり
音楽会と運動会の練習が始まった
綺麗にソプラノとアルトが重なって奏でているこの声は"大切なもの"を彷彿とさせた
運動は苦手だが皆が運動会の練習を頑張っているのを見て自分も頑張れた
6年生全員が本気を出してできた組体操は采で幕を閉じた
僕も6年生に憧れていたから
優しくて勇敢な6年生を1年前、5年生の自分は見ていたから
自分もそんな6年生になれたら良いなと心から思えた

3学期が始まって
いよいよ卒業に近づく時期になった
しかし自分はあまり卒業を実感していなかった
クラスで過ごすこの時間が当たり前となっていたから
だがそんな自分を傷つけるように残酷に日々の生活は過ぎ去っていく
新しい生活が始まることによる期待と
このままで居たいという悲しみが入り混ざる
目を瞑るだけ蘇るこの思い出は
例え誰かが忘れても決して僕は忘れない
長いようで短かったこの1年間を

3/9/2024, 11:50:41 PM