【幸せに】
同じような性格の人間が、
それぞれが全く違う環境で過ごしたら
どちらの方が幸せだろうか。
どちらも平等に恵まれ、平等に恵まれないこと
その上で環境が全く異なることを条件とする。
ここでの環境は家庭、友人、学校や職場などの
"人間関係"のこと。
そんな実験でもされているかのような
誰も知ることのない、知る必要もないお話。
一人は家族に愛され、何不自由ない生活を送ったが
周りに恵まれず、絶望へ堕ちてしまった。
『家族以外誰も信じたくない。
友人も、親友も、所詮ただの他人なんだ。』
もう一人は周りに愛され、楽しい毎日を送ったが、
家族に恵まれず、既に絶望へ染まってしまった。
『家族なんて所詮縁の切れない他人だ。
特別な時間を過ごした友人こそ信じたい。』
二人は全く違う人間のように思える。
一生出会うことのない、相容れない二人だろう。
しかし、類は友を呼ぶという
縁とは不思議なものだな。
絶望の底で出会った二人は、
どちらより深く、暗い絶望の底にいるかを
競っているようだった。
お互いが当たり前のように幸せだった環境を
相手が持っていないことに心底驚いていた。
同じくらいの深さで、同じくらいの暗い場所で、
絶望に染まった顔一つせず、
幸せそうに、自分たちの闇を語り合っていた。
二人が出会うことで、
お互いの恵まれなかった所が報われるのでしょうか。
どちらも絶望へ堕ちるという不幸にはなったが、
本人たちは幸せそうだったため、
どちらも幸せである。
優劣は考えられなかった。と結論付ける
※この話は全てフィクションです。
あとがき (読まなくても大丈夫です。)
本当は物語にしたくて、シリーズ物的な感じで
お題に合わせながら、終わるまで書いていく
みたいなことをしたかったのですが、
書きたい時に書きたいことが書けなくなって
自分の重荷になると思ってやめちゃいました。
だから今回は終わり方が変な感じする。
まぁいいか。書きたいこと書けたし。
めでたしめでたし。
3/31/2026, 2:25:23 PM