『流れ星に願いを』
私にはたくさんの願いがあります。
とってもたくさんです。
どんなことと聞かれれば、まず本が欲しいです。それもたくさんあります。本以外にも、たくさん。だからお金が欲しいです。
お金があれば、もっとたくさんのことができます。旅行に行けます。美味しいものも食べられます。素敵な服だって着られます。きっと、もっと素敵な暮らしができます。
そうしたら、今よりも幸せになれるはずです。
でも待って。幸せになったら、その先にまた欲しいものが生まれます。きっと生まれます。もっと遠くへ行きたい、もっと美味しいものを、もっと素敵な、もっと、もっと、
流れ星は、一瞬で消えます。
願いを言い終わる前に。
だから私はずっと、夜空を見上げています。次の星が落ちてくるのを待ちながら、まだ言葉にできていない願いを胸の中で並べ直しています。いつか全部、言い終えられると信じながら。
でもたぶん、言い終えることはないのだと、どこかで知っています。星が尽きるより先に、願いが尽きることはないから。
それでも私は、目を細めて空を見ます。
欲しいものが、また一つ増えました。
4/26/2026, 8:50:02 AM