冬華(トウカ)

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19:00の電車を待つ
この時間の空は、向こうが何も見えないほど暗く、周りでは虫の音楽が奏でられている
誰もいない無人駅で、一人イヤホンを付けて待つ

こうして一人で電車を待つのも久しぶりだ
少し前まで隣にあった熱が、まるで幻のように消えてしまった

夜。誰もいない駅にひとりきり。
今までの暑さが嘘のように、ぬるい風がホームを冷やしていく。
心も、体も、冷えてゆく。

9/11/2025, 10:08:41 AM