サブリミナルレモン

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「虹の架け橋」

土砂降りだった雨がピタッと止んだ。
渡り廊下の掃除をしている最中に
君が「あっ」と指を指した方向を見ると
虹ができていた。

「虹はね、必ず太陽の反対側に出来るんだよ」と
君が教えてくれた。

「へぇ〜、じゃあ君は虹を見つけやすいんだね」
僕の渾身の告白。

いつも眩しい笑顔で笑う君が
恥ずかしそうにそっと頬を赤らめて呟く。

「どう言う意味かちゃんと聞きたい」
「太陽のような君が好き」
「私も君が好きだよ」

君という存在への架け橋になってくれた虹は
太陽の次に好きなもの。




9/21/2025, 2:15:50 PM