『友達の思い出』
彼とは長い付き合いなので多くは悪友も兼ねている。
馬鹿げた遊びも記憶に多い。
私が手を貸すことは少ないが、
取り立てて口出すこともあまりないな。
往々にして彼の方が人目を惹くようで、
私は遅れて目に付く後星のようだ。
後始末の外れくじが多くもあるが、
頭のめでたい天才児に振り回されて
二人で駆けて奔走した日々は忘れ難い。
苛烈といえる程度に私たちは傷つけた。
その最中の、優しい言葉を忘れない。
助けた亀は恩を忘れないものだ。
だから私は亀になろう。
まだ、私たちを許せるのなら、亀になろう。
7/6/2024, 2:53:22 PM