一森くま

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今日、目の前で
ある人の
『拒絶』という心のシャッターが
ガラガラガラと音を立てて閉まっていく様を見た。

久しぶりに人を傷つけた実感を得た。

どう生きたって人を傷つけるんだなと
改めて途方に暮れてみている。
(でもギンビス動物クッキーをばりばり食べる元気はある)


怒りにも悲しみにも似た
複雑な感情を私に一直線で向けられている気がしたのと、ここからどう頑張っても
言い訳にしか聞こえないであろう私の主張は
脆く消え去った。

言ってしまえば
シンプルに合わない、ということなんだと思う。

その人と会話して、幸せになるイメージが持てないのなら
お互いのために距離を取るのは仕方のないことと感じる。
あの人に限らず、私は何度も大切だった人にさよならを告げてきた。

前にも似たような状況になったとき
私は怒りのほうが強くて、どうしてあんな言い方ができるのだろう?と思い憤慨していた。

…でも今回は怒りではなく、かわいそうに思えてしまった。こどもにみえてしまった。

人を拒絶しつづけて、ありのままでいることを追求して
自分の好きな人には執着して別人のようにすがり続けて。

剥き出しのありのままで居るあの人を見て
私は羨ましさを感じることもなく
ただ、苦しそうだなと思ってしまった。
 


変容できる自分と
変容できない自分は
私の中にも確実に存在する。
もちろん突っぱねるような消せない個性もある。
だけど、わざわざ自分から火の中に飛び込まなくてもいいだろう。燃えるときはジタバタしたって一瞬なのだから。

改めて、気持ちの分かる人
知らない人だとしても
辛い時に本音を言っても大丈夫そうな人

例えば震災の時に
泣いている人に
大きな事は言えなくても
黙って抱きしめてあげられるような
そういう人になりたいと気づいた。

反面教師を
新年早々見つめ直す。

そして、手放そう。

まだ見ぬ景色には
綺麗なものも目を伏せたくなるものもあるだろう。
そのどれもが、
知らなかった『優しさ』を連れてきてくれる。
そう願って生きていく。

1/14/2025, 7:31:06 AM