「夢見る心」
お人形さんになりたくて
こっそり持ち出した母の、花の香りに浸かったような臭い大きな布を全身に巻いて
髪は短く跳ねたヤンチャな髪先に
たっぷりクリームを塗ったからベタベタしてて
母の化粧ポーチの中身を思いっきり漁って
コテコテに塗りたくる顔
仕上げの口紅は
大きくはみ出した
なんなら、その口紅で頬に色付けた
鏡の前の私の顔はおばけみたいに見えるのだろうが
夢見る私には
可愛い可愛いお人形さんなんだ
お姫様ってこんな感じなんだろう
気づけば舞踏会は終わりを迎えて
時間になったお姫様は
鬼の形相の母に雷を落とされることになる
4/16/2026, 12:54:15 PM