「今夜、私は月へ帰らなくてはなりません」
そう爺婆と、婚約した帝に告げました。
そして小さい巾着袋を取り出しました。
「これは不老不死の秘薬、月の民が服用している物で、酸素の無い月での生活に欠かせない物ですが、私が月へ帰った後も想って下さるのなら渡しましょう」
爺婆は、躊躇いましたが帝はその巾着を受け取ると懐にしまいました。
「この秘薬を飲みいずれあなたの元へ参りましょう」
あれから数千年、月のかぐや姫は帝はまだ来ないのかと、裏切られたのかと、引きこもっておりました。
地上の帝は、しっかり約束へ向け有人ロケット開発の真っ最中。あと何年掛かるか目処は立っておらず、それでもまだ見ぬ景色へ挑もうと必死でしたとさ。
(まだ見ぬ景色)
かぐや姫のオマージュ、帝ロケット開発失敗して爆破しても無傷で帰還する事で有名人になってます。
1/13/2025, 12:28:15 PM