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「私の運命なんて、最初から決まってた。」
産まれた境遇と、育った環境で、こんな言葉が産まれる。

いいな、いいな。夢を追いかけられる人は。

運命とは絶対なのかな?と思う日々が過ぎていく中、自分は見てしまった。聞いてしまった。
「この会社は辞められないけどね、私夢叶えられたよ。」
これは努力で夢を、運命をねじ曲げ勝ち取ったのかと。
「運命なんて」そう願うことは、ただ認めたくなかっただけじゃないのか。

自分は聞いてしまった。
「今の子は夢を叶える環境が整っている。」
なんだってできる世の中だと。
なんでも出来る中、運命に身を委ねる私は阿呆なのか?
否、違うと信じたい。

茜、刻々と迫る夕陽に、運命が確立されていない子供の声。この子は将来何になろうと願うのか。
親の仕事に憧れ、親の背に食らいつくのだろうか。
人の命を抱え、ひたすらにただ走り抜けるのだろうか。
もしかしたら、この子も「運命だから」と夢を諦めるのだろうか。
もし、そうならその運命はきっと100通りある1つに過ぎないのかもしれないよと、私ができなかったから少しだけ若い芽に託したい。お願い。

8/7/2024, 3:46:34 PM