霧夜

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何となく、雑談をするだけの時間。

色んな話がそこらじゅうを飛び交って

各々が好きなように、好きなことを喋る。

そんな何気ない、混沌とした時間が

意外と楽しいと思っていたりするのだ。

---二作目---

なんの突拍子も、オチすらも無い、どうでもいい話。

人の顔色を伺ったり、合わせたりすることが多い藍登にしては珍しいこの行動は
決まって俺にかまって欲しい時の行動だと、最近になって気づいた。

「それで、三丁目にあるパン屋さんのメロンパンが美味いらしいんだよ」

こんな風に、今日も持ち前の情報収集力で手に入れたであろう情報をペラペラと話している。

「そうなのか、なら今度の休みにでも行ってみるか?」

それに俺が、こうして時折返事を返す。
最初は不思議だったこの行動も、理由が分かってしまえば、なんと言うのだろう...こう言葉では言い表せない
満たされた気持ちになるのだから、全く不思議である。

「あぁ...と言うか玲夜、何でさっきから俺の頭撫でてるんだよ...」

「...嫌だったか?」

「いや...じゃねぇけど...」

「ならいいだろ。大人しく撫でられておけ」

「...///」

幸せに満ちた、凄く幸せな一時がまた俺の日常のピースとしてはめ込まれていく。
さて、次の休みが楽しみだな。

そう思いながら、少し顔を赤らめてしまった藍登の頭を引き続き撫でる玲夜であった。

#とりとめのない話
152作目

12/17/2023, 11:52:50 AM