溢れ出す言葉

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病院のベッド、あそこで見た笑っていいともの最終回
覚えてるよ。
何もできずにさ、ただ横たわってる。 
それがさ、ただ横たわっていられるほど楽でなくてさ、
何も悪いとこなんて無いのに息ができないんだ、
何度もナースを呼んで、うす黄色の粉薬を飲んだ。
咳は満足いかないことばかり。
だから何度もしたんだ。

思い出したら、また悪夢の始まりだからここまでにしとくとして。

‥自分は何者なんだ、何をしてきたんだ。
そんなこと聞かないでくれよ。
知らないことにして。嫌なところだけなんだから。
自己嫌悪ばかりだよ。何一つうまくやった記憶はない。
人に流されたり、傷付けたり、
でもやっぱり楽してきたんだろうな、別に特別努力した記憶もないから。

重い荷物を背負ってる気分だ。なかなか強がれないんだ。
猫背の世界は長かったから。なかなか弱いトコは埋まってくれないんだ。
いつに戻ったらやり直せるんだろうか。
こんな自分にやれるはずも無い。

そんなことを言いたい訳じゃないのに。
でもさ、それくらい気付いちゃうほどには、色々自分のこと解っちゃったんだ。
希望もないほどだってね。
でもさ、変わりたいんだ。やり直したいほどには。
 タイムマシンなんて無いんだよ。
 変わるしかないんだよ。
 弱者が不格好な核心を突いてみただけ。
でもさ、間違ってないだろう?

7/22/2023, 12:24:41 PM