夢をみるのはなぜなんだろう。
夢をみるのは、現実世界で起きた出来事を整理するため、という説がある。
現実世界でやってしまった、ばかな失敗が、夢にも出てきたら、うんざりしてしまう。
わたしってなんでこんなダメ人間なんだろう。夢のなかでも思い知らされる。
誤りが一切なく、万事順調に進んでいったらいいのに。そう思う瞬間もある。
だけど、もしなにもかも順調に進んでいったら、わたしがなにもかも順調にいかなくなってから出会った、大切な人たちにも出会えなかっただろう。
そう思ったら、わたしは”今のわたし”でよかった。
今のわたしは、完璧ではないけれど、だからこそ、この世界のなかで幸せを噛み締めながら生きることができているんだと思う。
悪い夢をみたら、いいことが起こるって誰かから聞いたことがある。
夢の中でも、わたしはダメ人間だと思い知らされたら、わたしはこれから成長していくのびしろがたくさんある人間だと思い直せばいい。
そして、現実世界で、不安と希望が混ざり合った、夢を描く。
その夢は、自在に変形し続けるけれど、信念だけは曲げずに、描き続けていく。
すると、ふとした瞬間に、兆しが光ってみえるときが訪れる。
まだ寒い、しんとした春の日に、昇った朝日が頬をしんわりと温めていくように。優しくて穏やかな兆しだ。
________夜が明けた。___________________________。
4/28/2025, 11:13:54 PM