Naninu

Open App

不完全な僕は誰を愛せるというのだろう。

よく考える。何が多様性だ、LGBTQだ。当事者でもない世の中の奴が中途半端な現実味を帯びない綺麗事で語ったって理解者面した人間からの同情ほどこちらを締め付けるものはない。同情してやっているのに、わかってあげているのにと思われるくらいなら1人で抱え込んだまま死んだ方がマシだと僕は思う。

月に1回くるはずがストレスでランダムになってしまった重い1週間が来る度考える。何故女だけ定期的に痛めつけられなければならないのだろう。

なぜ未成年は自分の意思で性転換手術を受けられないのか。性器を取ってはならないのか。
まだ未来があるんだから、この先のことなんかわからないんだから、そんな大人ばかりだから死にたくなる。せめて、せめて男を恋愛対象としてみれる女に生まれたかった。

痛む子宮にナイフを突き立てたままグリグリと捻じ回すような想像をしながら腹に拳を当てて考える。本当に刺せたらいいのに。どんだけ苦しもうとナイフを刺して抜いたらきっと死ねるのに。
そういえばこの間子宮頸がんの予防注射を打つよう言われた。断った。癌になればこの忌々しい女の象徴を罪悪感なく取り除けると思ってしまったからだ。
こんな理由だと言うときっと腹立たしく思う人もいるだろうが人は人なんだから「もし代われたなら代わりたかったです」としか言いようがないんじゃないかと思う。人は人。他人は他人である。僕が死にたいと言ったってそれは今日が生きられなかった人への当てつけでもなんでもない。他人から見た僕の不幸が僕にとっての不幸とも限らない。人は違うのに何故自分の感性と違う人を見ると強い言葉でねじ伏せようとする人が居るのか、僕からすると甚だ疑問であるがこれもそういうことだろう。


ずっとずっとお腹が痛い。3日も4日もずっと。また叶わない言葉を吐いてしまう。
「男に産まれてたら」
親に失礼だろう。…なぜ、
_何故人間の身体にはこんなバグが起こってしまうのか。

自分のなりたい人間になれるほうを選べたらいいのに。成人までに決められたらいいのに。好きな人と結婚して好きなことをして幸せに生きたらいいのに。



不完全な僕を誰が愛してくれるというのだろうか。

8/31/2024, 1:23:42 PM