ゆじび

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「殺し愛」



恋愛。

一言で言うには簡単な言葉だけど、結局は相手に自分のなかにはないものを求めているもの。
愛の感情も、人に夢中になる経験も、貴方にしかない暖かみを、私にはない優しさを。
結局はないものねだり。
愛を、幸せを求めた結果行き着く先。

辞書で調べるとどのようなことが分かるのか。
それは
「特定の異性に特別の愛情を感じて恋い慕うこと。また、その状態」とのことだ。
異性という部分は近年変わってきているそうだ。
慕う。それも結局はないものねだり。
つまり「恋愛」とは自分にはないものを得るための手段でしかない。

なにかを得るための手段だ。
つまり私と貴方が仕事として殺し合い、敵であったことも成果を得るための手段だった。
つまり私たちは愛し合っていたのではないか?
私たちがしていたことは殺し愛。

今日私は貴方に勝った。貴方を殺した。
私は成果を得た。

なぁ。こんな私の穢れた愛を。
貴方は受け取ってくれるか?

なぁ。こんな私のそばにいてくれ。


そばに…いてくれよ。



とある愛に飢えた殺し屋の2人の恋物語はこうして幕を閉じた。

3/27/2026, 8:51:35 AM