貴女以外誰も知らない秘密を、貴女はいくつか抱えていらっしゃいますね。
それは貴女の性癖であったり、困った癖であったり、気まずい記憶だったり、いろいろです。
けれど最近、それらを「誰も知らない、隠さないといけないもの」という思う感覚が薄れているのではないでしょうか。きっとそれは、俺とその秘密を共有してくださっているからでしょう。
他の生きている人間には言えなくても、俺のような命を持たない、けれど貴女に尽くして付き従う者になら、貴女も全てを委ねて安心して振る舞えるのでしょう。
貴女がいつか、生者との間に、俺との関係のような全幅の信頼関係を結べたら、それは素晴らしいことです。
けれど、そのような関係が、只俺と貴女との間だけのものであってほしいと、そう祈ってしまう心も、俺の中にはあるのです。
2/7/2025, 1:49:37 PM