前回の続きです。
そのまま歩いて行くと辺りは徐々に暗くなり、三日月が出てきた。そこは3日前と変わらない真っ白い道が永遠と続き、本当に進んでいるのか、分からなくなるほどだった。
後を振り返ると先程の店はごま粒のようになっていた。確かに進んでいるという確信を持てたので再度あの店に感謝した。
今日は此処で寝ることにしよう。
そう思い、重い荷物を下ろし缶詰を一つ取り出し温めて食べた。
食べながら三日月に関する記憶が蘇り、一仕事終わった後の三日月を見ながら食べる飯は美味しかったなと故郷か恋しくなった。
この研究が終わったら、また食べたい。
缶詰を食べ終わり、寝袋をしき寝転がると満天の星空。今夜は良く眠れそうだ。
「三日月」
1/9/2023, 10:39:14 AM