hot eyes

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午後、昼飯を食べて話が長くて寝そうな歴史の授業を受ける。目を瞑りそうになると隣のやつが叩き起こしてくれる。起きてもどうせ暇なので。
「真人(まひと)のノートに落書きしちゃお~...」
「...おい、何すんだ......」
俺は小声で真人に話しかけ、ノートに勝手に絵を描いた。猫の顔。
「じゃじゃーん...!」
「......なにこれ、ハリネズミ...?」
「猫🐱ダヨ、真人クン...!」
ふふん、とどや顔をすると真人は眉をひそめた。
「...お前の絵ってさ...味わい深いよな」
「デショ、陽太(ひなた)クンてば天才なんだからァ~...」
「...そうだな、天才天才」
「あんもう、そんなに連呼しないで...(*σ´ェ`)σ照れちゃうワ☺」
「そうかそうか...」
「なら天才👨‍🎓のアタクシがもっと描いて🖼️あげるワネ;-)」

と真人のノートに更に落書きを増やす。おい止めろ...!と声が聞こえたが気にしない。


もう二人共、途中から授業を聞いていなかった。


お題 「ささやき」
出演 陽太 真人

4/22/2025, 4:13:16 AM