あなたとお揃いのマグカップ。
付き合って3日目に買った私との思い出。
残された唯一の、思い出。
私が愛したあなたはもういない。
私はあなたのことを愛していたのに、
あなたは私よりもあの子のことが好きらしい。
何が違うの?
口を開けばあの子の事。
私じゃダメなの?
最近は私と外に出ることが無くなった。
何をして欲しいの?私ならなんでもしてあげれるよ?
でも、まるで私なんていないみたい。
写真はもう捨ててしまった。
私の事がいらないなら、私もあなたなんていらない。
最後の思い出を地面に投げ、割った。
後悔した。
あなたはあの子の誘いも断って、私と一緒に居てくれたのに。
私の誕生日を祝うためだけにあの子と居ただけなのに。
本当に嬉しかった。泣いてしまった。
あなたはそれでも優しく言葉をかけてくれた。
こんな私に資格なんてないと思ってたのに、それでも、
あなたは私を、嫉妬を抱えた私を、愛してくれた。
だから私は、あなたを信じて、
どんな事でも、私の為だって信じて愛してみる。
でも、それも永遠じゃなくて。
また、他の子と一緒にいて。
今度は泊まってから帰るって。
なんで?なんで私といてくれないの?
なんで私がいるのにその子といるの?
捨てられる?嫌だ。
あなたが私だけを愛してくれないのなら。
あなたが私を捨てるなら。
捨てられる前に消えちゃおう。
また買ったお揃いのマグカップ。
また地面に投げて割った、マグカップ。
今度は、そのマグカップの破片を
飲み込んだ。
これで、ずっと一緒だね。
6/15/2025, 1:06:55 PM