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「私とあなたじゃ住む世界が違う 第四十三話」

アメジストは、いつものように雑用をこなしていました。
「やれやれ、慣れた物の…ワンパターンで飽きて来ますね」
アメジストは、毎日雑用をやらされて、少々うんざりしていました。
「いつもの『仕事』を片づけないといけませんね」
アメジストは、資料室に向かいました。
「俺は、雑用をやっているだけの馬鹿ではありません。目的無しで敵地には入りませんから」
アメジストは、資料室の前まで来ました。
「パズルの味方に転んで成功でしたね。色々と機密情報を教えてくれましたから。林檎が復興した時にライバルの情報は非常に貴重な情報になります」
アメジストは、資料室に入ろうとしました。
「待てよ、アメジスト」
アメジストは、突然、後ろに居たアンバーに呼び止められました。
「見つけた」
「アンバーですか。久しぶり」
「こんな所に居たのか、探したぞ。ガーネットがお前を探しているよ」
「ガーネットですか…相変わらず居ないメンバーに囚われていますね」

アメジストとアンバーは、資料室の前で話していました。
「アンバー、どうしてココを知りました?」
「風の噂だよ。どこかの盗賊がお前がパズルの拠点に居るって大声で叫んでたな」
「…ココも危なくなって来ましたね」
アメジストは、苦い顔をしました。
「…で、何でお前がライバルの拠点に居るんだ?」
「この通り、偵察ですよ」
「なら、良いけどな」
突然、アンバーの体の痣が大きくなり、苦しみだしました。
「セラフィ、止めろ!悪かった…」
「アンバー、大丈夫か?!」
アメジストは、アンバーを心配しました。
「ガーネットを愛している。だけど、それ以上にセラフィを愛している…」
「重症だな…」
アンバーにかかっているセラフィの呪いは重症になっていました。

アンバーは、症状が収まるとアメジストを睨みつけました。
「アメジスト、俺と戦え!」
「落ち着け、アンバー!」
暴れそうになるアンバーを抑え込んでいるアメジストは、大きくなったアンバーの痣を見ました。
「痣が酷いですね…」
アメジストは、応急処置でアンバーの時を止めて少し考えました。
「(アンバー、すまない。今、彼に対抗出来る戦力はどう考えても俺しか居ない。少女達は一般人だし、少年達は駆け出しの新人だ。林檎のメンバーと戦うには足手まといになる)」
アメジストは、自分一人でアンバーと戦う事に決めました。
「時を解きましょう」
アメジストは、アンバーの時を動かしました。
「?!」
「分かりました。アンバー、俺と戦いましょう」
「今となっては、お前は一般人も同然だから楽勝に倒せる」

アメジストは、自分は一般人に戻っていた事を思い出しました。
「(今となっては、ローズがリーダーでしたね。俺は一般人か…)」
アメジストは、アンバーにリーダーだった自分を慕う心は無いだろうと割り切りました。

11/1/2022, 10:29:20 AM