語り部シルヴァ

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『風のいたずら』

外に出ると風が吹き荒れていた。
気温も低く外に出るには少々辛い。
厚手のジャンパーにマフラーを巻いたがそれでも寒い。

必要なものが無くなったから買い物に行こうかと
出たばっかりにこれだ。
寒い。さっさと買い物を済ませよう...

1歩1歩進む足は冷えて今にも凍りそうだ。
下も中に1枚履くべきだったか...

身を縮こませながら歩いていると更に突風が吹く。
しっかりと巻いていたマフラーが吹き飛んでしまった。
マフラーはひとりでにふわふわと
風に乗ってあっという間に姿を消した。

空もマフラーが欲しかったのか...
悲しい気持ちを誤魔化そうと合理的な理由を考えつつ
買い物リストにマフラーを足した。

語り部シルヴァ

1/17/2025, 10:44:19 AM