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 高校生を生きるとある夏の日に、私は特殊な病を患い

 見るもの全てが逆光になった。

 切り絵のようなモノクロの世界、他人も親も分別つかず。

 水とコーヒー間違えて。米派だったのにパン派になった。

 そんな異常が日常となり、死なず生きてすごす日々。

 顔は両親、友人忘れたけれど、声で分かるよ間違えない。

 美味しい料理、写真映え。彩り見えない私は舌で、丁寧に味を転がすの。

 新しいもの見えなくなっても、いつだって犬は私の顔を舐める。

 その涎で顔をベタベタにする。

1/24/2023, 11:27:52 AM