暗がりの夜道、人気のない道を一人歩く。 辺りには僕一人の筈だが、何処からか視線を感じる。 後方から知っている声がして振り返るも、闇だけがあるばかり。暗がりの夜道、過ぎ去る風は何処か肌寒く感じる。 恐怖はあれど、もう遅い。行き着く先はこの夜道に戻ってしまう。かれこれ、何周目かも忘れた。 ただこれだけは分かる。迷っているのでも酩酊しているのでもない。ただ僕はもう………。
7/27/2025, 4:09:01 PM