「ボス、これ受け取ってください」
津詰の前に突然襟尾の若々しい両手が手のひらを上にして現れた。
「……何も乗っていないんだが、どういうことだ?」
すると突然襟尾の手がハートの形になった。
「オレからの愛です。ボス、受け取ってください」
いきなりの告白に津詰は身を竦めた。
「なんだいきなり?風邪でも引いたのか?」
「酷いですね、ボス。これはちゃんとしたオレからの愛です。バカにしないでください」
「冗談だ、冗談。お前さんからの愛、しっかり受けとったぞ」
津詰はポンと自分の胸を叩いて、笑顔を見せた。
9/24/2024, 12:57:02 PM