独り言を吐くどこかの誰か

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今で考えるのは何回目?
もう戻ってこないのに
帰ってくるはずないのに

もしかしたら
なにかの間違いだったのでは
そんな願いが浮かぶ。

去る者は追わずって知ってる?
君の魅力が分からないのだから
分かってくれる人を探そうよ

うるさいよ。

あの子いつもあんな感じだから仕方ない
よく付き合ってたよね…
もういいでしょ?

黙れよ。

ひとときも忘れたことは無い
孤独の冷たさ
時間だけがすぎていく夜
眺めることしかできない背中

思い出す度に膝から崩れ落ちそうになる

また人が離れていく
手の隙間からするすると抜けていく
やっと掴んだと思っても気がつく頃には何も無い

やはり私が良くないのだろう。
直さなければ…治さなければ…
私が悪いんだ。全部。
しっかりしなければ。

誰かが離れていくのはもう嫌だ。

直して、直して、直して直して治して、
掴もうと必死に手を伸ばす。
それでも無理ならまた直す、その繰り返し、
意味の無いことだとわかっているのに
周りの言うことが正しいってわかってるのに

失いたくないがために…

自分が壊れていく音には耳を塞いで
手を伸ばす……


音に気がつくのはのはいつ頃になるのやら

「もっと自分を大事にしてよ…」と
ある友に言われた時に、聞こえたはずなのに
また塞いでしまったか……


ある友よ。
かの親友に手を伸ばす"私''を
どうか引き留めてほしい

さすれば"私"は
傷ついた自分に気づき、
過去に手を伸ばすのを未来へ
変えてくれるはずだから

ある友よ。
赤い花を探すモンシロチョウを
紫の花へと導いてはくれないだろうか

ある友よ、どうか……
誰でもいい……誰か……

わたしをみてほしい……

8/8/2024, 1:12:51 PM