桜
桜を見ると頭に浮かぶ文章がある
国語で暗唱させられたんじゃないかな
半世紀前の国語では教科書の一文を暗記する宿題が常で それは楽勝かなり得意だった
困るのは教室で指されてそれを披露する時….
緊張が先立ちしどろもどろで終わってしまう
家ではスラスラ気持ちよく唱えられていても
人前ではそれが出来ない
得意と苦手が背中合わせ
年月を経るほどに味わい深くなるこの詩
昨日は千鳥ヶ淵の桜並木で唱えたよ
やっぱり心の中で 変わらないなあ私
------------------------------
「花ふぶき」阪本越郎
さくらの花の散る下に、小さな屋根の駅がある.
白い花びらは散りかかり、駅の中は、花びらでいっぱい
花びらは、男の子のぼうしにも、せおった荷物の上にも来てとまる。
この村のさくらの花びらをつけたまま、遠くの町へ行く子もあるんだな。
待合室のベンチの上にも、白い花びらは散りかかり、
旅人は、花びらの上にこしかけて、春の山脈をながめている。
4/4/2025, 10:56:40 PM