君と一緒に歩く夜道は、いつもより澄んで見える。あの大きな月の明かりのせいだろうか。 君の顔が、青白い印影で縁取られていて、いつもより神秘的に見える。青く照らされた顔と、影の方の顔。影の部分に、真実が巧妙に隠されていたとしても、表の顔を信じたい。 ゆっくりゆっくりと二人並んで歩く。なんとなく無口になる。ふと君を見ると、月をじっと見ていた。青い光が顔に降り注いでいる。その目は優しい。やっぱり見えるものを信じたい。「君を照らす月」
11/17/2025, 9:04:47 AM