12歳の独りごと。

Open App

これは胸のあたりなのか、腹なのか、頭の中なのか、分からないけど。音がザラついた空間を通って入り込んできて、不快だ。耳が痛いほどにうるさい。
吹き荒れる砂漠のようで。砂埃でノイズが酷くて、渇ききって苦しくて。
物理的な視野と内面的な視野は同期されてる気がした。
スマホの小さなこの画面から目を離さず前のめりに姿勢を潰す度、呼吸がしづらくなった。
上を見上げれば、信じられないほど穏やかな青空が広がっていた。肺に空気が入って、鼻から疲労のような、安堵のような、そんな息がひとつ抜けた。
手を伸ばしたら届くのに、手を伸ばさないのは、求めているのがそこにあるものじゃないって、どこかで分かっているからなのかもしれない。
結局僕は、幻想にしか固執できなくて
淡くて甘いそれは、雲のようだ。
小さい頃、雲に乗りたかった。ふわふわで、柔らかくて、心地いい。そうなんだろうと思い込んでいた。

価値も意味もないものを、信じたいんだ。
ただ感情のままに、欲望のままに、今ある生を楽しめたなら。

自分が何が欲しいのか、それすら漂って流れて、掴めなくて

側にいると思ってた理想は、フィルムだけで中身はただの虚しさだったのかもしれない。

価値を可視化させるSNS社会。

充実感を得られなくて、目を瞑りたくなるけど、瞑れば余計に色々なものが瞼の裏に見えてきて、どこにいて何をしたって休まらないんだ。

色々なものに食べられそうになる。

自分を扱いきれない。こんな僕を周りが扱えるわけもなく、孤立して。

共感がなければ理解されないのかもしれない。

権力者が言えばどっちにだって簡単に転がる。
サイコロゲームでもしているのかもしれない。

「美しい」そんな言葉すら僕を檻に囚わす

自分の中でただ生まれただけの思想が、ニーチェの哲学に当て嵌まれば「天才の真似事」と偽者扱いされる。

胸の圧迫感と肩凝りと眼精疲労が、まだ生を感じさせる。

11/1/2025, 7:26:02 AM