"波音に耳を澄ませて"ひたひた、と夜が押し寄せてきた。近く、遠く。インクのような真っ黒な闇が寄せては返し、少しずつ意識を連れ去ろうとする。無意識の海は目前に。抗おうとする意思さえあえなく解けて。とぷん、と闇に飲み込まれ、深い眠りの底で淡く光る星の夢を見る。
7/5/2025, 10:15:37 PM