うに

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君の声が好きだ。
君の唄が好きだ。
叶うなら一晩中聴いていたいと思う。
でも生憎僕にはその資格がない。

「あいつ昨晩どうだった」
「ああ、評判通りだ。いい声で啼いてたぜ」

そんな会話を背中に聞きながら、遠目で今日も君を見つめる。
僕には、それしかできない。




(お題:君の奏でる音楽)

8/13/2024, 2:49:40 AM