もともこもない

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あなたが大好きだったから、あなたに好きな人ができたのが怖かった。私はもういらなくなるんじゃないかと思った。遠くに行ってしまうと思った。三日月のようなその横顔を見て、心の底から焦りと恐怖がこみあげたのを覚えている。
あの時、冷たくしてごめんなさい、嫌な態度をとったこと、本当に後悔しています。

あなたは今、何も無かったように話して、触れてくれる。まるでずっと見守ってくれている、月のように。
ああ、やっぱり私はすごく浅くて馬鹿なにんげんだなぁ。あなたに何度も救われてきた。そのせいで、私はあなたを近くにいると思ってしまっていたけど、初めから、ずっと遠くにいたのを忘れてしまっていたとやっと気が付きました。
もう、同じ間違いはおかさないようにしよう。
これからあなたが恋をしても、変わっても、愛することができると誓える。もうしないわ、だからどうか消えないでほしいなんて、わがままを言わせてください。
美しい月。あたたかな、月。

月のようなともだち

7/6/2024, 2:42:44 PM