欠陥品

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僕と彼女の間に言葉はいらない、ただ…

ただ…君の声が聞けなくなるのは………。

一筋の涙を零した青年。
青年は透明な棺に色とりどりの花を敷き詰める。
彼女と花の隙間ができないように。丁寧に。

「やっと処理が終わって綺麗な''ガワ''になったね。君の瞳は何色がいいかな?
特注して宝石で目を作るのでも素敵だよね。

おやすみ。僕だけのお姫様。」

青年は彼女にキスをして棺の蓋を閉める。

【言葉はいらない、ただ・・・】

8/30/2024, 9:49:33 AM