「やっぱ私、君のそういうとこ好きだなー!」
そう言って屈託なく笑った君の笑顔が、脳裏に焼き付いて離れない。
君は多分、『友人として好き』とか『人間的に好き』とかそういう意味で言ったんだと思う。それはわかってる。ただ、君にそれ以上の『好き』を抱いている僕が、その笑顔に僕と同種の『好き』を期待してしまうことは、もうどうしようもないことなのだ。
あの笑顔が、僕だけのものになったらいいのになあ。
自分勝手な願いを抱いて、僕はベッドの中で目を閉じた。
まぶたの裏には、君の笑顔が浮かんでいた。
11/10/2024, 8:25:10 AM