【子供の頃の夢】
「あれ、もうこんな時期なんだ」
3割引の惣菜を片手に、俺は足を止めた。
会社の帰り、スーパーの中でふと目に止まった笹。
そこには沢山の短冊が吊るされていた。
[健康で元気に過ごせますように]
[彼氏とずっと仲良く出来ますように]
[大学受かりますように]
そんな願い事の中、
[ゆにこーんにのりたい]
そんな可愛い短冊に、ふふっと口元が緩む。
せっかくだし俺も書いてみるか。
そう思い、ペンを手に取ったが思い浮かばない。
ありきたりな願いばかりで、独創性もクソも無い。
これが、大人になるってことなのか。
そんな事を感じた男のお話。
6/23/2025, 12:08:30 PM