語り部シルヴァ

Open App

『あの日の温もり』

消防車とパトカーのランプが眩しく照らす。
現場は物珍しさで見に来た外野と消防活動をやってる消防士、
外野を抑える警察官。
みんな私が付けた炎を見に来ている。
どうかな?初めて付けた火は綺麗?

私が犯人だと知らない今近くに放火魔がいる気分はどう?
でも仕方ないよね。私よりも別の人を愛すると言い出した人は地獄の業火で焼かれてしまえばいい。

むしろこれくらい生ぬるいと思う。
死んでから燃やすより生かしたまま燃やせばよかった。
...次の参考程度に覚えておこう。

炎の勢いは増すばかり。ガスに油にいっぱい用意したからね。
少し遠目の場所からでも肌が少し焦げるくらいの熱さが伝わってくる。

もう、あの日に感じた温もりは忘れちゃった。
こんな煮え滾る感情はこんな炎じゃ燃やし尽くせないね。

語り部シルヴァ

2/28/2025, 10:11:49 AM