奇麗

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もしもタイムマシンがあったなら、
僕はそれを壊すだろう。

僕以外の視界に入る前に破壊する。

そんなものは必要ないからだ。

過去を見てくる?
過去を変える?

未来を見てくる?
未来を変える?

見てきてどうする。

変えてどうする。

変わるのはただの記録だ。

僕はいい人ではないし、
天邪鬼かもしれない。

人と同じことをするのは好きじゃない。

だからこんな言葉をぐだぐだと並べているのだろうか。

本当は変えたい記録も、
見たい記録も、
あったかもしれない。

でも別に変えようが見ようが今の自分は変わらない。

今生きているのは僕だ。

僕が生きているのは今だ。

過去も未来も関係ない。

今僕の後ろにある未完成のタイムマシンは、
僕が完成させ、
その瞬間に僕が破壊するのだろう。

タイムマシンの有無も、
過去も未来も、
どうだっていい。

僕はいつ死んだってかまわない。

そういうふうに
過去のことも、
未来のことも、
そう深く考えずにふらふら生きている。

そんな僕にタイムマシンは必要ない。

タイムマシンをつくっているのはただの暇つぶしだ。

そして自分の命をあまり大切に意識できていない僕は、
今日も明日も生きなければならないのだろう。

それが僕が生まれてきた意味で

神様にできる唯一の感謝だろう。

7/23/2023, 6:06:26 AM