黒山 治郎

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足並みを揃えて靴底を鳴らす
朝に焼けるアスファルトへ踏み出して
見慣れ過ぎた駅へと潜り込む
一定のリズムを刻む乗り物に
偶に不規則な横揺れを挟んで
目的地前での挨拶にて喉をならす
書類を片手にあっちへこっちへ
旗よりも振るのが上手くなってゆく
デスクに鎮座する受話器もマイクに
歌う様に相手側へ情報を伝達しては
相槌というロックなヘドバンを決めて
あれよあれよと言う間に、まにまにと
休憩時間はやってくる

素面に戻ると途端にさ
踊り疲れがやって来たんだ。

ー 踊るように ー

9/8/2024, 8:14:01 AM