溢れる気持ち
彼女と出会ってはじめて、私は自分の心に容量があることを知った。
知らず知らずのうちにいっぱいになった気持ちが、じわりじわりと外側へ溢れ出しそうになっている。
私はこれから、どうやって彼女に接すればよいのだろうか。
そんなことを考えていたら、勝手に涙が滲んできた。
誰にも見られてはいないのに、なんだか恥ずかしくなって、どぶんと頭まで浴槽に沈み込む。溢れたお湯が、床を滑って排水口に流されていく。そして浴室の平穏は守られる。
私の心にも排水口があればよかったのに。
このままではいつか、行き場を失って堰き止められた感情のなかに溺れてしまいそうだ。
2/5/2026, 1:17:34 PM