ゆらゆら揺らめく炎はほんのり赤く色づいて部屋を照らしていた。
そして、やがて眠気がやってきて…
目が覚めると不思議なところにいた。見覚えもないただただ何もない空間。
暫くあてもなく進むと一枚の紙を見つけた。
ーこの部屋から出たければ以下の通りにすれば良い
暗きに門が出でしとき、目の先の明かりを追うべし
ただし、偽の門であればここからは出られないー
なんとも不可解な文章だ。
そもそも暗きには出会っていないし、門もまだ見ていない。
それに、偽の門とは一体なんだろうか?
この先を進めば答えはわかるのだろうか?
そう思いさらに歩を進めるといきなり床がすっぽりと抜け落ちた。
落ちた衝撃を受けながらもそっと目を開けると真っ暗な静寂があった。
ふと思った。
さっきの暗きとはここのことなのだろうか?と。
そう仮定するならば、門があるはずだ。
そう思い周りを見渡してみた。
真っ暗ではあったが少し目が慣れてきて周りがある程度視認できるようになった時、少し先に鳥居らしきものを見つけた。
きっとこれが門なのだろう。
そう思い鳥居に向かって進み始めた。
鳥居の奥には火のついたキャンドルがあった。
目の先にある光を追え。その言葉を信じて鳥居をくぐった。
次の瞬間、目の前で
11/19/2024, 12:43:08 PM