未知亜

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ㅤ廊下に呼ばれたあなたを目で追う。
ㅤドアの向こうで短い歓声があがる。
ㅤ戻ってきたあなたはパステルカラーの小さな包みを幾つも抱えていた。満更でもない顔をして。
ㅤ後ろ手に持っていた紺色の包みを、私は鞄の奥へ押しやる。

「ごめん、用事思い出した。やっぱ先帰るね。……バイバイ」


『バイバイ』

2/1/2025, 1:40:28 PM