君の手で終わることを幸せに思う。
首にかかる君の手を、払うことなく受け入れた。
君の琥珀色の瞳から雫が零れ落ちて、私の頬を濡らしていく。
ああ、私のワガママは何時も君を苦しめてしまう。
優しい君の手を感じて、そして口角が上がった。
終わらせてくれ、他でもない君のその手で。
この狂おしい程の怒りを永遠に鎮めて欲しい。
そして、私の居ないハッピーエンドの世界で。
私の事など忘れた君が笑っていてくれればいい。
それだけでいいんだ。
それだけで、私は幸せだから。
テーマ「最初から決まっていた」
8/7/2023, 5:06:21 PM