綴 白

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彼が先日、不慮の事故で亡くなりました。

「あななたち二人は末永くお幸せになりますよ」

そう、彼と行った占い師の言葉を私はふと、思い出した。

ねえ、あなた。

ここで、ひとつ昔の話をしましょうか。

私が高校2年生の時、あなたは私に、綺麗な桃色の勿忘草をプレゼントしてくれましたね。

それから3年後、私たちはお付き合いを始めました。

1年後。当時、21歳の私は精神的に疲れ、記憶喪失になりました。あなたの事も分からなくなりました。

しかし、あなたは根気強く私を支えてくれ、10年という月日を経て私の記憶が戻りました。時に喧嘩をしたり、私は家出もしましたね。私が家出をしたら、あなた、泣きながら必死に探してくれて、私を見つけたら泣きながら抱きしめてくれました。

私の記憶が戻り、10年越しの結婚式の後、あなたは私に白色の勿忘草をプレゼントしてくれました。

ねえ、あなた。

私から、あなたへプレゼントがあるの。

それはね、青色の勿忘草。

この花はね、あなたへ贈るプレゼントでもあり、結婚34年の記念のお花なのよ。

私も、栞にして持っておくから、私たち、必ず再会しましょうね。


__勿忘草

綴 白_

2/3/2026, 3:12:22 AM