窓を眺めていた。いつもの景色がそこにはあって。電柱と、空。それだけが見えるここの景色が好きだった。一人では広すぎるベットに、寝転んでいるのは寂しくなって飛び出して、ぼーっと空を眺めていて、一人では広すぎるこの部屋はいっそう肌寒くて、寂しくて、冷えた体を抱くように椅子の上で丸くなって、あなたの帰りを待っていたの。早く帰ってこないかな、独りじゃ広すぎるこの部屋に。早く帰ってきてよ。二人には少し、狭い部屋に。
6/4/2024, 4:38:35 PM