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さよならは言わないで

俺が高校1年の時に
しょうは高校3年で
お互い"幼馴染み"という関係から
"恋人"という関係になれたのは
しょうが卒業する前だった。
幸運にも、しょうは就職先が決まっていて、
毎日会う度に
『今日ね~褒められたんだ!』
そう言って無邪気に笑うしょう
高校3年、俺が卒業して大学進学すると同時に
俺としょうは同棲を始めた。
ここから幸せになってくんやな
そう思ったのもつかの間で
しょうを気に入った社長が
アメリカに行かないかって話を持ち掛けてきてくれたみたいで。
…でも、どうしたらええか分からんかった。
『……俺は、れんが行かないでって言ったら、行かないよ。』
俺はそれを聞いて、なんて返せばいいのか分からんかった。
しょうが俺の気持ちを尊重していってくれるんも分かっとる。でも、俺の気持ちだけで、決めていいことやない。
「…しょう、ごめん。」
そう言葉を遺して、俺は1人ベットに入って泣いた
朝、起きた時そこには手紙があって
『昨日はごめん。急に言うことじゃなかったよね。
今日の夜、話そう。待ってて。』
…ちゃう、そうやないんよ。
急に言うとかやない。そんなんやない。
「…もっと、俺の気持ちも聞いてや…」
そんな呟きが、部屋に響き渡る。
涙も溢れて、俺にはしょうしかおらんのに。
「俺らの未来は、片方が背負うもんやなくて、
俺らで考えるんやないの、」
ずっと、リビングでうずくまって
気付いたら寝ていたようで、もう日が傾いていた
「……別れるのが、ええんかな…。」
「しょう、ごめん。別れよ。」
そう置き手紙を置いて、財布と携帯をもって、出ようとしたら
『……れん?』
愛しい人。今、会いたくて、会いたくなかった人。
「……っしょ、う、別れよ……さよならっ、」
出ていこうとする俺の手を掴んで、
『…れん、何で泣いてるの。さよならは言わないで、』
あぁ、しょうを泣かせてまった。
あんまり泣かんしょうを、泣かせて、
『…ねぇ、話をしようよ。』
俺はただ頷くことしかできずに、そのまま部屋へ戻った。
しょうは、俺の頬を伝う涙を拭きながら
『…れん、ごめん。あんなこと言って。
俺の未来を、れんに背負わせるような言い方しちゃって。
俺は、行きたいと思ってる。れんの、ほんとの想い聞かせて、?落ち着くまで、待つから。』
しょうは、謝ってくれた。それに、
俺が落ち着くのを待ってくれてる。ちゃんと言わな。
「……俺はっ、しょうの未来なんて縛りたくないっ、
俺やって、行って欲しくないし、ずっと高校のときやって、寂しかったし、待てるか分からんっ、でも、
しょうの未来を俺が決めるなんて嫌やっ、」
『……うん、ごめんね。ありがとう。
れんが俺を信じて待ってくれるなら、アメリカに行く。
それで、れんを迎えに来たい。…それじゃダメ?』
嬉しいけどな、そうやないんよ。俺は欲張りやから…
「…一緒に行ったら、あかんの…?
しょうと一緒におりたい。しょうを支えたい。大学を辞めても、俺はしょうを支えたいんよ。」
『‥れん…。…ありがとう。俺を支えてくれるのは嬉しい。
でも、俺はれんに大学卒業して欲しい。我が儘なのも分かってる。そばで、応援してくれるなられんがいい。でも、
それは今じゃない。俺のこと、待ってて欲しい。
…これ、指輪。これ付けて、俺の帰り待っててくれる、?』
正直驚いた。しょうがこんなこと考えててくれるなんて。
待つのは寂しいけど、しょうの夢も応援したいし、俺を応援してくれるしょうのために。
「……うん、やっぱ、俺も大学卒業したいわ。
これ、付けて待っとくな。アメリカ、頑張ってきてな。」
『…れんっ、ありがとう!もう、さよならは言わないで。
俺が、迎えに行くから。』
これは、俺らの愛の話。


また男の子の恋愛になっちゃいました笑
明日は、ちゃんと恋愛もの書きますね。
名前は私が好きな男の子の名前トップ2です笑
読んでくれたら幸いです。

12/3/2023, 10:24:23 AM