otita wasbi

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 暑く、蝉の声が響く頃、僕は1人この狭苦しい世界から逃げ出した。
 夏になるといつも思い出す、君の声を、笑顔を、もう『ここ』にはいない君を1度たりとも忘れた事はなかった。
 あの日は、いつもよりも蒸し暑くて雨が降っていた。放課後ぼくは、受験のため机に向き合っていたそんなときインターホンが鳴った、誰かと思いドアを開けると雨でずぶ濡れになった君がいた、夏が始まったばかりというのに君はひどく震えていた。そんな話で始まるあの夏の記憶だ、、、

5/29/2024, 9:56:20 AM