良い夢であれ、悪い夢であれ、夢は私たちを楽しませてくれる。良い夢だった場合、名残惜しさは残るものの、不思議な満腹感のようなものに満たされる。悪い夢だった場合、現実ではなかったということに安堵し、大して自分の置かれている現状が変わった訳でもないのに、明るく見える。
夢は私たちの想像でできている。私たちの想像力は思っている以上に無限大らしく、夢はその思いもよらない内容で私たちを驚かせてくる。まるで絵本の中に飛び込んだかのように。時には、あまりの変化球に夢だと気付いてしまうことだってある。
しかし、夢だと気付いて、第三者の目線で夢を半強制的に続行させるとき程面白おかしいことはない。夢と現実の狭間にいるということはまだ夢が醒めた訳ではないのだろう。夢を続けるだけの想像力や気力がなくなったとき、夢は醒めるのだと思う。
そんな不可思議な一時を、夢が醒める前に、存分に味わっておきたい。
3/20/2024, 10:03:21 PM