『どうか気付かないでね』
「あのね…ついに私付き合うことになりました…!」
頬を赤く染めた彼女がそう告白する。周りがおぉ〜!と沸き立つ。
「ついに!?ついにやったのね!?」
「ねね、どっちから告白したの?!」
「彼の方から…」
その言葉を聞き、更に盛り上がる二人。キャッキャッと盛り上がっている二人から目線を外し、彼女の方を見ると目が合った。
「おめでとう」
「ありがとう」
私がお祝いの言葉を口にすると、彼女は嬉しそうにふんわりと笑う。その笑顔にこちらも笑顔になる。
「あ、そうだ。これあげる」
そう言って私は彼女の手にプレゼントを置く。彼女はそれを見て目を輝かせた。
「わぁ!ヘアピンだ!可愛い!」
「ありがとう!」と笑う彼女。「これ何のお花?」と首を傾げる彼女の髪がサラリと揺れた。
「ローズマリーだよ。可愛いでしょ。借して、付けてあげる」
そう言って彼女からヘアピンを受け取り、髪につけた。鏡を見た彼女は頬を緩ませると私に問う。
「ねぇどう?可愛い?」
「うん、可愛い」
「えへへ、ありがとう」
そう笑う彼女は世界一可愛かった。だからこそ、私は痛む胸を無視して笑顔を作る。
「本当に可愛いよ」
ローズマリー=変わらぬ愛、私を思って
【大好きな君に】
3/4/2026, 3:09:00 PM