よつば666

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お題『あなたとわたし』

1学期期末テスト最終日の放課後萌香達は学校の近くにあるファミレスを訪れて居た。

萌香「長くツラいテスト期間がようやく終わったよぉ。委員長勉強教えてくれてありがとう」

真珠星(すぴか)「本当にありがとう、助かったよ。でもさ委員長の勉強時間減らしちゃってごめん💦」

委員長「穂先(ほさき)さん、謝らないで。人に教えることで自分も勉強出来た訳だし……気にしないで」

萌香「そうだよ!真珠星は気にし過ぎなんだよ!!」

真珠星「萌香もまたには人の事気にして……。だからあの時ヒ◯ラー(生徒指導)に誤解されたの私が!!」

委員長「あの時って?」

萌香「運命の人(あなた)とわたし(あたし)が出逢った日✨」

真珠星「それは萌香が勝手に思っているだけで、正しくはあんた(萌香)が屋上から叫んだ日でしょ!」

委員長「あの騒ぎ輪通(わづつ)さんだったの⁉︎私教室にいたからよく分からなかったけど。昼休みの後グラウンドに居た生徒がザワザワしていたのは覚えているわ」

真珠星「萌香さ〜。あの時誰見てたの?」

そこへファミレスの女性定員が注文取りに来た。

女性店員「お客様、すみませんがご注文お願いします」

萌香達が席に案内されてから約10分以上が経過していた。一向に注文しない女子高生達にしびれを切らしてしまったようだ。

萌香「どうする?」

真珠星「めんどいからドリンクバーで良くね?」

委員長「えぇ。私もそれで」

真珠星「ドリンクバー三つで」

女性店員「かしこまりました。あちらのセルフコーナになります。別のご注文がありましたらベルでお呼び出しお願いします。それでは失礼します」

女性定員は簡単に場所の説明を終え、萌香達のテーブルを去って行った。それを完全に見送った後真珠星が呟く。

真珠星「さっきの店員さん機嫌悪かったよね?」

委員長「えぇ。私もそう感じたわ」

萌香「あたし全然分かんなかった」

真珠星「そういう所なんだよねぇ。萌香って……」

女性店員が来たことにより話題の内容が“気が利く人“に唐突に変わってしまうのは女子会ではよくある話である。

End

11/8/2024, 8:13:31 AM