鹿野彩音

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夢の中に、君がいる。

夢の中の君は、いつも泣いていて。笑っていて。

朝目覚めると、なぜか私も泣いている。

君がいなくなったのは、もうずっと昔の事なのに。どうしてまだ、こんなに苦しいんだろう。

ドアを開ければ、また昔みたいに、君が「おはよう」って言ってくれる気がして。

でも現実は、ドアを開ければ、殺風景な部屋にいるのは私しかいない。

どうやったって、君にはもう朝がやって来ないし、君と朝を迎えられる日は来ない。

いつか、君のもとへいく日が来るのなら、初めて出会ったあの場所で、また会おう。

だから私はその日まで生きるよ。昔と同じ笑顔で、君が笑っていてくれるから。

11/13/2022, 10:11:20 AM